January 2018

January 31, 2018

まずYAQSの方、個人登録→トライアルという流れになっているのですが、忙しいのにトライアル開始のボタンをうっかり押してしまったら、問題がバーンと出てきてしまって、それが23日で、忙しいので忘れていた(わけではないのですが)トライアルはトライアルで短い文章でも時間がかかることが多いので、時間が取れなくて、29日になってやっと回答して、送信ボタンを押したら、「合格・不合格が分かるまで1か月かかる」という自動通知メールがきて、翌日に「不合格」通知がきました。ここは不合格者は1年後から再受験できるそうです。

それからもう1社、Gengoの和英のトライアルを受けようと思ったのですが、ここは「選択式テスト」に合格したら「記述式」に進めるのですが、「選択式」であえなく不合格になりました。72時間後からリベンジがあと2回できるそうです。

ああいう試験問題に対策はあるのでしょうか? あと2回受けて、失敗したら次は半年後(?)から再受験可能になるはずですが、問題の内容はブログに書くことはできませんが、明らかに日本人ではない、つまり多少は日本語が理解できる外国人がトライアルを受けることを想定して作問されているな~という印象を受けました。



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January 30, 2018

クラウドソーシングを通して、受注した翻訳仕事には、単発の仕事が終わるたびに、クライアントから「評価」が付けられるシステムになっている。

この「評価」によって、その後美味しい仕事を受注できるかどうか?が決まるので、「評価」欄は決しておろそかにしてはいけないのだが、先週受注した業者から、ひどい評価が付けられていたのでぶったまげた。評価には5つの項目があるのだが、翻訳成果物の「品質」と翻訳者の「能力」がかなり低い。

「不当な評価だ」と言いたくなったが、なぜにこういう評価を出されたのか?と考えると、最初にGoogle翻訳を使用したからではないかと思い当たった。

 実際のところ、翻訳を依頼する側(クライアント)のGoogle翻訳嫌悪症というのは、かなりひどいレベルに達していて、納品された翻訳の成果物の一部にGoogle翻訳調の文体が混じっているだけで、翻訳者に食ってかかり、全てやり直させたり、仮入金を解除して契約をキャンセルする人もいたりする。
Google翻訳の訳文(ここでは英語→日本語の翻訳)は、「直訳的」とか「人工的」と言われるけど、個人的にそういう風に感じないけどなあ…。

私も過去にこういうクレームを無数に受け取っているが、「誤訳だ」とか「訳抜けだ」というクレームなら翻訳者として頭を下げるべきだが、Google翻訳を使った」という理由だけで翻訳者の全存在を否定してくる昨今のクライアントのピリピリした雰囲気に違和感もある。ちなみにこういうクレームは英日だけで、日英では受けたことがない

翻訳者からみると、Google翻訳嫌悪症のクライアントとは「他の奴は騙せても、俺の目はごまかせない。お前、Google翻訳を使っただろう!」と翻訳者を責めることで、自分の優秀さとか立場の強さを確認したいだけなんじゃないか。
最近のクラウドワークス&ランサーズの翻訳者の評価欄を見ていると、この手のクライアントからの悪意に満ちたブラックコメントが目立つ。

「なんと訳文の90%がGoogle翻訳とそっくりです。本人も使用を認めております」とか書いているのを見ると、小学生が「こいつウ〇コ踏んだんだぜ!」と言っているのと変わらない。
くどいが、Google翻訳の訳文に著作権は無いのだから、誤訳や訳抜けならまだしも、間違った訳文でもないのに、評価を下げるのは納得できない。せめて修正依頼を出してから、悪評価を出すべきだろう。

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January 29, 2018

まず、死にそうな翻訳者像から

 

翻訳者なのか通訳者なのかよく分からん人(翻訳がプロパーなのか、通訳がプロパーなのか、第三者から見るとさっぱり分からない人)

CAT使えない人(ファイルの上書きができないと、大きなコレクションを受注できん)

自分のスキルを安売りするのが耐えられない人1ワード3円以下が「普通」という翻訳新時代において、1ワード10円以上もらっていた「過去の栄光」が忘れられない人)

 

生き残りそうな翻訳者とは…

和英が得意な人(英日よりも和英のほうが圧倒的に案件数が多いものなので)

昼夜逆転が平気な人(いったん案件を受注したら、その時から不眠不休で全速力でダッシュして、70時間連続で翻訳し続けられる人)

トラドスの達人で1人で1日に3000ワード以上、英日がこなせる人CAT使わないのなら、110001500語ぐらい訳すと、頭がふらふらになるんですが、CATを自在に使いこなせると、かなり大型の案件もさくさくっといく)


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January 28, 2018

某クラウドソーシングサイトの翻訳カテゴリで、毎日熱心に案件に申し込んでいる某女性(40代前半)ですが、翻訳学校のご出身です。

TOEIC満点、英検1級、その他各種資格もお持ちです。

関心がある人ならだれでも知っている某翻訳学校の「特許翻訳コース」を修了されたとか。

う~ん、大学は関西の私大ですから、特許翻訳でよく求められている”理系のバックグラウンド”がないんですけど、それでも特許コースに入ったのは、「少しでも翻訳の仕事を多く、安定的にゲットしたい」という彼女の気持ちの表れでしょうね。

翻訳学校って、いくつもコースあるんですけど、みんな最初は「仕事獲得につながりそうなのはどのコースですか?」って学校に探りを入れるらしい。

翻訳学校を出てから10社の翻訳会社に登録し、翻訳者やチェッカー業務をこなしてきた模様です。映像翻訳から、字幕素訳、特許翻訳、論文校閲。翻訳業界を一巡してきたかのような職務経歴です。

そして現在は…毎日、クラウドソーシングで1ワード2円前後の案件に申し込んでおられます。クラウドソーシングの翻訳カテゴリはものすごい高倍率ですから、案件が登録されたら全部申し込んでるみたいです。
他に仕事をしていないのかな?と不思議に思いますね。私でさえ、クラウドソーシングに申し込めるのは時間的に余裕がある時だけなので(ライティングの仕事が入っている場合は、案件に申し込めない)
よっぽどヘマをやらなければ翻訳会社を首にはならないだろうに、彼女が過去に仕事をしてきた10社以上の翻訳会社はいったいどうなっているのだろうと思います。
留学だの翻訳学校だの高額ソフトだの「自己投資」はいいのですが、40代になって、クラウドしか翻訳仕事を漁れなくなっているのは痛切なものがあります。



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January 27, 2018

翻訳だけで食える人、生活していける人はいいのですが、そうでない人で、養ってくれる夫もいないという場合は、副業生活になります。翻訳は正業か副業か?は人によって異なるでしょうが、翻訳以外にできることが多いほうが、翻訳を気長に続けていく可能性を広げるので(なにしろ翻訳や通訳は、出ていくお金も大きいですから)

私の場合はライターと兼業していますが、両立させるのに苦労しています。なぜなら「納期」が重なりやすからで、お金を稼ぐためにライティングの仕事を多めに入れると、確実に翻訳仕事は取れなくなってしまいます。

翻訳の場合は、受注した時点でバトンを渡されたのですから、全力でゴールまで走らなければならず、他の仕事を済ませてから翻訳…という風にはいかない。
ライティングの納期がずっと先なら翻訳仕事も受注できるのですが…ということが圧倒的に多い。

クラウドソーシングで見てますと、翻訳とライティングを同時に始めた人は、かなりの割合でライター専業のようになっています。これは、本人の意向というよりは、ライティングの案件のほうが圧倒的に多く、受注しやすいからでしょう。

逆に、いつもクラウドワークス&ランサーズの「翻訳」カテゴリに申し込んではふられている人たち(私もその1人ですが)、例の50代後半おっさんのような人たちは、翻訳者専業が多いようです。

「自分が求められてる場所で、全力を尽くす」…という生き方をしたいのなら、ライティング1本に絞って、翻訳はあくまでボランティアで取り組むくらいのほうが、実際稼げる。

しかし「翻訳仕事をしなければ死ぬ」というくらい翻訳好きなら、そのうち翻訳専業にならざるを得ないのかもしれません。事前にスケジュールが立てにくいです。
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January 26, 2018

大予想だけどこの先、翻訳会社はそんなに人員がいらなくなると思う。
GengoとかGMOとかああいう翻訳プラットフォームを見ているとわかるけど、基本的に「コーディネイター」いらないじゃん。
翻訳プラットフォームみたいにクライアントは案件の登録だけをして、あとは登録された案件を先着順でやっつけるというスタイルの翻訳会社が一般的になったら、翻訳者以外の人員は必要なくなる。ま、経理担当とか大口顧客の法人担当とかシステム開発保守とかで人員は必要だろうけど。

クラウド翻訳プラットフォームもいくつもあるけど、やっぱり翻訳会社を通すよりもずっと「早い」。そして翻訳業界では、早さは品質の次に重視される要素である。

翻訳会社の場合は、クライアントが翻訳会社に電話やメールで案件の打診をして、それからコーディネーターが見積もり出して、そして契約決まれば、翻訳者選定…といった流れだから、どうしても時間がかかる。
クラウド翻訳プラットフォームは、クライアントが案件を電子媒体でプラットフォームに登録したら、案件到着の通知が翻訳者に流れて、先着順で担当者が決まり(これがカルタ取りみたいである)翻訳担当者はその時点から仕事を始めて納期を死守しなきゃいけない。

翻訳会社とクラウド翻訳プラットフォームであるが、今後はプラットフォームのほうが強いでしょ。クオリティは大差ないが、ずっと早いのだから、こっちのほうが使い勝手がよい。
それにしても私はこの半年で、契約書、医薬、医学論文、特許論文、特許関係書類、IT系インタビュー…こういった翻訳をずいぶん受注したよ。こういうジャンルの翻訳は、一般的なメールの翻訳などとは異なり、プロ翻訳者の”聖域“であったはずなのだが、この頃はこの”聖域”がかなり怪しくなってきていて、クライアントもがんがんクラウドの利用が増えてきていると思うね。
「1ワード10円以上の翻訳会社に頼んでも、校閲が入るくらいのものであまり大したことがない」という点を熟知しているから。
翻訳者個人の力量の差はやっぱりあると思うが、クラウドは好きな翻訳者を登録しておけるしね。

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January 25, 2018

すでにプロ翻訳者とか、通訳者とか、曲がりなりにも英語でお金が稼げるようなレベルになった連中はともかく、英語ブログ界には子供の早期英語教育に必死になっている親ブログが多く、「多読」を掲げている人が多いのが気になります。
英語に限らないけど、早期教育なんてやめとき、あほちゃうか…と言いたいのをぐっとこらえて、
「多読」を掲げている英語ブロガーに質問してみたいのですが、
「それで年間、どのぐらいの語数を読ませるおつもりですか?」

読んだページ数とか語数とか、全部記録しないと、学習効果半減しますよーん。

私が「毎日ウィークリー」を絶賛しているのは、「毎日ウィークリー」は一部6000語、1年間で30万語の英文購読になるからです。あれはそういう風に設計されてるんですね。年間30万語は「多読」ではないという人もいるでしょう。でもねえ、英検浪人時代はともかく、ええトシした社会人が毎日英語の勉強ばかりやっておられないのも事実なんよ。他の洋書は何も読まなくても、最低でも30万語はきちっと読む。

ちなみに私が英検1級の1次試験に合格するまでの直近1年間は、洋書を122冊読破しましたよーん。3日で1冊のペースですね~。でも薄い本もあるし、分厚い本もあるしで「洋書122冊」って言われても、正確なボリュームの記録になっていないですがね。それでも「毎日欠かさず、洋書を100ページ読む!」と決めて、それを実行したっけな。毎日手帳に①読んだ本の題名、②ページ数をきちんと記録することが大事。記録してカウントしてみると、「意外に読んでいない」ことがすぐにわかる。
「どうしても1次試験に合格できない」という人は年間100冊読んでみたら。

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January 24, 2018

今時「グローバル化についていけるような語学力を身に付ける」ために親のお金で1年アメリカへ行きたいと言う人がいて驚きました。

日本の大学生って、今は全学生の52%が有利子負債の奨学金をもらいながら学校に行っているそうです。ひどく貧しい学生生活を強いられている人たちがいる反面、引用記事のようなアホ学生も健在…という二極化が進んでいるのかもしれません。

中小企業診断士とか英語力とか、海外に行ったり留年してまで目指す価値がある資格か?というと疑問です。日本の弁護士の年収の中央値が400万という時代ですから、どんな専門サービスもネットで安く買える時代に、資格があれば高年収になれると考えている時点で負けてます。まだ「仮面浪人して次は東大行きたい」という子のほうが見込みがありそう。

 

英語は国内で高度に専門的に習得することが十分可能(しかも大した費用もかからない)という世の中ですから、「英検1級に合格したからその記念に留学をする」というのはわかりますが、まだ合格もしていないのに先に遊びがくるのはどうなのか。

ちなみに私自身は、英検1級は国内・独学でした。今はまがりなりにも翻訳でちまいお金をもらっているのですが、中学1年の時、家族でハワイに行った(3泊程度)を除いては、旅券を作ったことがないので、海外に行ったことはございません。 「親孝行をせねばならん!」と私の母が祖母も一緒に家族でハワイに行ったきりです。ちなみにこの祖母は100歳まで生きて昨年亡くなりました。

高度な英語力は国内で取得できる。絶対できる。というか、海外から帰ってきた人のプロフィール読んでいても「準1級」とか「TOEIC860」で終わってる。自分は1級2次試験も1発で合格したので、国内で会話力もそこそこ身につくと思いますけどね。 

あの~、勘違いしている人が多いですけど、留学って「遊び」ですからね。国内で習得できるものを国内で真面目に勉強しないで、外国へ遊びに行くというだけですよね。遊びに行くのですから、そのあたりは突き詰めてよく考えてねー。

引用記事の大学生の場合は、留学してもしなくても大差が出ないという気がします。「親は理解があって、留学費用を負担してくれる」って言ってるけど、親は子に投資しておいて、自分がいよいよ認知症になったり、自分のことが自分でできなくなったときに、子が守ってくれると思っているから先に費用を払っているだけでね。

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January 23, 2018

お金がもらえる翻訳仕事は異様に倍率が高いし評価が厳しすぎるので、「ほんならボランティア翻訳はどうか?」と思って、某ボランティア団体で翻訳もやっています。

ボランティア翻訳者の募集もあちこちでよく見かけます。例のアメリアとか、indeedで検索してもそれらしき団体が出てきます。

とりあえず「覚えた英語を使ってみたい」とか「翻訳という作業がとにかく好き」という向きにはよい口だと思いますが、「仕事として翻訳を受けて、稼ぎたい!」人には向いていません。

どうも翻訳はボランティアでもやりたいという人が多いみたいです。

私が登録しているのは、ケニアとかアフリカに住んでいる子供と日本の支援者の間で交わすメールの翻訳のボランティアなのですが、最近増加しつつあるインターネット完結型ボランティアです。クラウド型ボランティアと呼んでもよいでしょう。

タイミングよくアクセスしないと、仕事は見つかりませんし、まとめて作業が登録されると、かなり早い段階で作業数が無くなります。

ただボランティアの方が、実際の翻訳作業には「ありつきやすい」です。

いきなりクラウドワークス&ランサーズで在宅翻訳者デビューしようとしても、そもそも案件が無いとか、「1名募集」のところに一晩で40人くらい押しかけてくるのですから、そんな高倍率に勝てるほうがおかしいのです。この頃では、以前からランサーズで活躍していた翻訳者たちもあまりの高倍率に他のジャンルの仕事に手を染めていることが多いようです。

ちなみに、語学ボランティアは、クラウドではなくリアルボランティアでも、仕事の取り合いになることがあります。

数年前におらが村で国際会議があって、行政ボランティアなんだけど、通訳・翻訳を募集しますと、山のように主婦が押し寄せてきました。その数、数百名です。なんか英語を使うボランティアというと、主婦の皆さんが「きゃ~~~、やってみたい」とお誘いあわせの上、押しかけてくるようです。

ちなみに同じ市役所ボランティアで「下水道局」の“施設見学交流会ボランティア”もあったのですが(英語は不要)、こっちは主婦参加者はゼロで、女性は私だけで、全員で10名以下でした。

 

「英語」というのは、“将来、ビジネスで必要になるかもしれないから、勉強しなきゃいけない”とか言われて勉強しても、役に立たないことが多く、役に立てようと思うとものすごい高倍率を勝ち抜く覚悟が必要のようです。

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January 22, 2018

なぜかっていうと、別に英検1級など取らなくても、なっている人は実務翻訳者になっているからです。翻訳者になれるかどうかは、運というか、本人の営業攻勢次第です。本気で「翻訳者になりたーい」と思うのであれば、TOEIC800くらいあればクラウドソーシングも翻訳会社も応募できるのですから、がんがん応募しているでしょう。

 

クラウドソーシングを眺めていると実感しますが、「翻訳者志望者」には、「東大卒」「ハーバード卒」「海外在住」「夫がネイティブスピーカー」「同時通訳経験あり」「医師」「弁護士資格あり」「会計士資格あり」…こんな人材がゴロゴロしています。こういう世間的からみれば優秀であると判断される人たちと、仕事の奪い合いをするのが、プロ翻訳者の世界です。現状ではライター職(日本語のみ使用)のほうがずっと仕事が受注しやすくて稼げます。語学は、仕事の取り合いがずっと続くわりには、不安定です。保障はゼロに近い。一度、内定していた仕事を、相手側の一方的な理由でキャンセルされることも多いです。

 

翻訳者を選ぶのは、クラウドソーシングの場合は発注者ですから、その発注者が

「私もオーストラリアに行ったことがあるけどきれいなところよね。この人、バースに留学中って書いているから、この人にしよう」程度の理由で翻訳者を当選させることもあります。公平に選ぶ人もいれば、そうでない人もいます。

 

さすがに翻訳会社になると、前提としてトライアルを課すところが多いです。

しかし苦労してトライアルに合格しても、仕事はそうそうやってくるものではありません。トライアルに合格してからずっとなしのつぶてみたいな会社も多い。トライアルは無償です。まれに翻訳者が5000円ほど払ってトライアルを受けさせていただくという会社もあります。

 

しかしたまに案件の紹介が来ることもあります。仕事が来て、受注したら、その時点から夜も昼もなく、訳し続けて、納期に間に合わせなければなりません。規則正しい生活をしたいという主婦には向かないと思います。家の中で自分だけが昼夜がひっくり返ったような生活になりかねません。翻訳の納期は異様にタイトなことが多いです。
不規則な生活を続けていると、誰しも能力が落ちてきます。
誤訳や訳抜けを連発すると、あっさりと首を切られます。業務委託は成果物のクオリティだけで判断されるので、在宅ワークのほうが首にされやすいとも言えます。主婦のあなたがあれだけ生活を犠牲にして訳していても、クライアント評価が低ければ、切られます。通勤ワークの場合は、労働法もあるから、そうそう首を切れないように法整備されています。しかし在宅ワークとか業務委託は労働法適用外ですから、用なしだと判断されれば、会社の都合でお払い箱です。

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January 21, 2018

例の50代おっさんたちが活躍している姿を見ていて、私もさすがに「このままではいけない」と考えるようになりました。

英語以外に何も特技が無いというか、履歴書に英語の資格しかないと、50代になったときに、最低賃金以下で働かなければいけないリスクを負っていることになります。トシとっても「業務委託」でやっていけると思うなよ。 

次に受けるのなら、「TOEIC」にするべきか、「日商簿記1級」にするべきか(2級は既に持っている)と迷っていましたが、今のままだと簿記に行く可能性が高い。

もっとも「日商簿記1級合格」とか、「税理士資格保有」とかでも、50代でクラウドソーシングで仕事を漁ってる人は大勢いるんで、少しでも有利になるかどうかというと微妙な面もあります。

しかし経理事務も今後は、クラウドソーシング化が進むと予測されるので、税理士試験の科目合格者以上のステイタスであれば、圧倒的に採用されやすい。 

「業務委託」は損です。なぜなら企業負担分の厚生年金が無いからです。

日本では2016年以降から週20時間以上働く労働者は、会社が厚生年金に加入させないといけなくなっていますから。厚生年金が無いという状況がずっと続くと、老後は老齢基礎年金のみになり、日本女性の大半が90歳すぎまで生きることを考えると、下流老人まっさかさまです。iDeCoとかやってれば別ですが。

50歳からでも週に20時間以上働けば、厚生年金の掛け金を会社が半分負担してくれる、ということは老後の年金を増やし続けることは可能です。

しかし虚弱な私が、50歳過ぎてから、再び通勤仕事再デビューできるかどうか、しかも会計事務所でというと、これもまた微妙です。

こういう悩みが出てくるようになると、主婦翻訳者とか主婦通訳者はいいですねえ。「老後資金を自分で積み立てる必要性」が無いから、好きな翻訳をメインに仕事の予定が組める。
「人間に産まれたら主婦翻訳者になるに限る」と夏目漱石先生も喝破しておられます(『吾輩は主婦である』)

 

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January 20, 2018

クラウドソーシング上では、翻訳カテゴリに登録される仕事が高倍率であることを熟知していて、ありえない低単価で安く買い叩こうとする“業者”が数多く徘徊しています。

今回は拙ブログ特別企画(?)ではないのですが、そうした業者に直接、私が質問してみました。

相手は、某ランサーズにて、過去に何回も異様な低単価で翻訳仕事を発注している、いわくつきの業者であります。

その募集している仕事内容とはたとえば以下のような感じです。

 

■翻訳言語

 英語→日本語

 

■翻訳内容

PDF198ページあります。

・仮想通貨に関するレポートです。

・表現方法:直訳ではなく日本語として読んで違和感のない文章を希望します。

巷で売られているような本のように、一般の方々が普通に理解できればOKです。

・納品形式:Word納品

希望納期: 20180220

PDFで198枚を2018年02月20日までに翻訳して、なんと10000円から20000円という翻訳料です。PDF1枚分の翻訳料が10000円ならまだ分かりますが、198枚翻訳して10000~20000円です。仮に20000円だったとしても、ランサーズに支払う手数料があります。翻訳者手取りは16000円(PDF198枚翻訳して)という募集です。この業者は過去にこういう案件を無数に登録しています。


質問欄より、この業者に質問してみました。

 

「こちらの目安予算を超えるご提案は却下させて頂きます。」とありますがあまりにも予算が安すぎるのでは?まともに作業して明らかに最低賃金を大きく割り込むことは確実です。契約後、最低賃金以下の労働を誰かに強制することは犯罪とまではいかなくても、人道的に見ていかがなものかという気がするのですが、そのあたりはいかがお考えでしょうか?

 

驚くべきことに業者様からご返信が。

 

割に合わなければ応募しなければ良いだけのことかと思います。こちらが強制なんてできませんよ。断れば良いだけでしょう。

 

私が質問を追加しました。

 

ご回答ありがとうございます…と言いたいところですが、ますます不可解な気持ちになりました。明らかに相場よりも低いが、発注者としてどう考えているのか?と質問しているのに、「割に合わなければ応募しなければ良い」とはいささか無責任ではないでしょうか。翻訳という仕事や、これまで全国の翻訳者が必死になって維持してきた相場価格を一体どう思っているのですか?


私は最初に投稿した質問で、「契約後、最低賃金以下の労働を誰かに強制すること」と書いたのであって、ああいうクラウドソーシングはいったん契約して仮払いが行われてしまいますと、むげにキャンセルをすると悪評価がつけられてクラウドソーシングを利用しづらくなるという罰ゲームがあります。だから、「契約後」はフィーに不服でも強制力が働くのです。

業者から2回目の返信です。う~ん、確信犯かい。

相場なんて知りませんよ。そもそも翻訳の資格を持っている人に依頼しているわけじゃありませんが?割に合わなければ無視すれば良いだけのこと。わざわざ質問などする必要はないかと思います。


お世辞にも誠実とはいえない返信にムカついたので、再度質問。

 

ご返信どうもありがとうございます。翻訳の相場については以下のリンク。https://www.translator.jp/fee.html

「そもそも翻訳の資格を持っている人に依頼しているわけじゃありませんが?」とありますが、「品質重視でお願いします。」ということは、有料翻訳として通用する程度の「品質」にはこだわって求人をかけているわけですよね?それとも“安かろう、悪かろう”でGoogle翻訳のコピペみたいな成果物だと怒るわけでしょう?198ページ、コピペするのは大変ですけど。

 

発注者から返信が来る。

 

こちらの案件にご不満でしたら、他の案件をお探ください。

 

こいつに何を言っても無駄だな。翻訳者を奴隷だと思ってやがる。

 

そういう問題ではないと思いますね。割が合わなければ応募するなと言いますが、クラウドソーシングは契約仮入金すると、一方的にキャンセルできない仕組みになっているから、労働を強制されますし。翻訳を安く買い叩く気満々の業者様に対しては、翻訳者からも意見をしたほうがいいのかなと最近の価格破壊傾向を憂慮している一人です。


この手のアホと文通していても時間の無駄やなと思ったので切り上げた。



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Comments(3) |  │   (14:58)

January 19, 2018

翻訳者の仕事は取り合い・奪い合いなのですが(最賃を切るような話も多いのにね)、中でも有利なのが主婦翻訳者です。なにしろ「扶養内で働けばいい…」から、稼げなくても焦りがありません。

ランサーズ&クラウドワークスでも、プロフに「お金が欲しいというよりは、自分の英語をブラッシュアップするためにお仕事したいです」…とか書いているのはもれなく主婦です。ふんふんなるほど、刺激が欲しいから働いているわけね。独身者はこんな余裕、ぶちかますことができません。

 

例の50代おっさんだと、日本から逃げて、生活コストが安い東南アジアや中国で暮らしながら、日本のクラウドソーシングにアクセスして、翻訳仕事を見つけて、生活費と最後に残ったプライドを維持しているような、せっぱつまった何かがあります。脛をかじる相手が自分しかいないのですから自分が病気になったらその国でホームレスになるリスクもあります。

 

しかしそれとは対極的に主婦翻訳者というのは、その語学レベルや翻訳スキルに関わらず、別に頑張らなくてもいいけど、頑張っている、私偉い、というような、余裕をぶちかましてやっていけるという点で、その他の属性の翻訳者と大きく違うのです。

生活費は亭主が丸抱えなのでしょうから、優雅です。なのに、「子育てや家事をしながら、翻訳をするのは大変」とか言い出すし、何かあるとすぐ「体調が悪い」と続くのもテンプレです。

「東南アジアで一人で頑張っている50代おっさんを見習え!」と言いたくなります。

 

そもそも、働かなきゃいけないとか、自活する必要がある人は、外国語に手を出さない気がします。出て行くお金のほうがかなり多いのです。本気で稼ぎたかったら、翻訳は選ばないでしょう。

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Comments(1) |  │   (10:51)

January 18, 2018

私がクラウドワークス&ランサーズで仕事を貰い始めた頃、最初に困ったのが、「翻訳の料金の相場を知らない」ことでした。クラウドソーシングではオークション形式というか、翻訳者側が見積もりを先に提出するので、相場を知らないと見積もりが出せません。

 

「翻訳 料金 相場」というキーワードでぐぐってみると、「翻訳料金のめやすと計算方法」というページがトップにきます。

翻訳料金のめやすが書いてあるそうですが、クラウド翻訳者から見ると「これはどこの世界の話ですか?」という感じです。
DSCN2195

 
今のクラウドワークス&ランサーズ界隈で1Wordで10円以上の案件など「皆無」と断言してもよいでしょう。
ただ、①クライアントが翻訳会社に支払う金額と、②外注の翻訳者が受け取る金額は当然違うでしょうし、翻訳会社は翻訳者だけ雇えばいいのではなく、1次チェッカー、2次チェッカー、場合によってはエディター(ファイルを上書きする人)まで必要であることを考えると、この単価でも無理ないかなという気はします。

あくまで翻訳者手取りということで、個人的に知っている限りで話せば、

①翻訳プラットフォーム

②翻訳会社(クラウドソーシングで人を集めているところ)

③クラウドソーシング(クラウドワークス&ランサーズ、ココナラ、シュフティ、その他)という話になるのですが、

 

①翻訳プラットフォームの場合は、1ワードで3円前後

(誤訳を連発すると本当に翻訳者資格が剥奪されるのでご注意)

②翻訳会社は12円(よくクラウドソーシングで募集をかけている“業者”が何人かいますが、ああいうのは1ワードが1円以下であることも)

③クラウドワークス&ランサーズ:12/ワード。これは英日の話ですが、日英もなぜか1文字:1円~2円ということが多いです。3/ワードで見積もりを作ると、発注者(クライアント)から「高い!」と言われて、すぐに辞退されます。

 

クラウドワークス&ランサーズであっても、翻訳カテゴリに応募している、個人プロフィールを見ると、「ハーバード大学卒」「MBA取得」「東大卒ですが何か?」といった経歴の人も頻繁に見かけます。英語を忘れないように、こういう翻訳仕事もネットで申し込めるのならやってみたいということでしょうか。

「翻訳」という仕事に限定していえば、“無償でもやりたい”という人が世間にいくらでもいる職種です。だから翻訳者養成学校があれだけ高い学費をとってもやっていけるのです。

そのうちに「完全無償のクラウド翻訳サイト」が出てくると思いますねー。今の知恵袋とか半分そうなってますけど、そのサイトに案件を置いておくと、翻訳志望者の人が翻訳してくれるけど、一切費用が発生しないというサイトね。翻訳者の評価システムをうまくつくれば、翻訳者はそのサイトの中のランキングを上げるために、必死で無償で訳してくれそうな気がします。


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January 17, 2018

クラウドソーシングの翻訳カテゴリには毎日毎日、新規で入ってくる自称翻訳者も多いのですが、まともな人ならそのうち倍率の高さに音をあげて出ていきます。しばらく翻訳カテゴリを見ていると、どうもいつも似たような人たちで翻訳案件の争奪戦をやっていることに気がつきます。

中でも目立つのが、評価欄がかなり悪い人たち。こうした「自称翻訳者」には共通点があります。

 

・男性が多い。

50代後半。

・資格欄にTOEICや英検の記載がない。客観的な英語力の証明がない。

・かなり長い海外渡航経験。

・ランサーズ等の評価スコアが著しく低い。

・それを気にしてか、翻訳の見積もりは異常に安いことが多い。

・自分独りで仕事をしているのではなく「外国人を含むチームで仕事をしています」と自己紹介欄に書いてある。

・基本的にどんな案件でも申し込む。“女性を募集”している案件でも申し込んでいる。

 


ま、「うさんくさい」とか「怪しい」といえば自分に跳ね返ってくるのであまり悪口は言えませんが、ランサーズの評価欄を見ると、仕事を依頼した発注者からの怒りのブラックコメントがちらほらあります。


・翻訳の成果物の90%以上がGoogle翻訳のコピペだった。

・クラウドソーシングに仮入金していたが、掛け合って仮入金を解除してもらった。

・機械翻訳のコピペを渡されて、問い合わせをしても当人から返信が無く、翻訳料の請求だけかけられている。

 

…などなど。

20代というのならまだしも、50代になってクラウドソーシングが主戦場になっている(男性)というのは、一体その他の人生はどうなっているのだろうかと興味があります。
クラウドソーシングには翻訳以外の仕事も多々あるのですから、他のカテゴリの仕事(ライティング等)でお茶を濁して、評価スコアを回復してから、翻訳に再チャレンジすればいいのに…と思うのですけど、こういう50代男性に限って「語学を使う仕事以外はしない」とでもいうような、仕事を選ぶ際の偏りがあるようです。
翻訳はただでさえ倍率が高いし、買い手市場だから発注者もクオリティに妥協しないでしょ。こういう50代おっさんが翻訳仕事にありついても、さらに低い評価スコアが加算されるだけで逆効果だったりします。


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